南アルプス山麓探訪

すずかけ狐

CATEGORY:伝承

妖怪、特にお狐さま好きなので、近所に残るネタを一つご紹介します。

上伊那は狐が多く伊那市に狐島という地名もありますが、不思議と狐関係で有名な昔話が見当たりませんね。

   狐も玄蕃丞のように、人名で呼ばれるようになれば、狐族中の名士格であろうが、伊那谷にはこれほどの名狐はおらなかった。わずかに、伊那谷美篶みすず六道原ろくどうはらに、”すずかけ狐”の名で呼ばれる狐がいたくらいのものである。頸のあたりに”ずず”(数珠じゅず)をかけたようなまだら・・・があった故の呼称であるが、玄蕃丞には遠く及ばない存在である。

続々 狩りの語部(出版 – 法政大学出版局 1978年) 42頁より引用

”鈴懸”とは、山伏の用いる修験十六道具の一つで、法衣のことですね。見た目は鈴とはまったく関係ありません。

同じ読みですがこの狐の場合は名の由来から、単純に”鈴掛け”でしょう。

WRITER

さわ
澤崎文仁sawasaki

1982年7月14日生まれ。狩猟、山菜・キノコ採り、釣り、キャンプなど一年を通して山遊びしています。2019年台風19号により山奥は荒れ放題になり、なかなか行きたいところに遊びに行けてません。最近はゆるいブッシュクラフトがマイブーム。